日本ビワ温圧療法師会は、ビワ療法(ビワキュー)を用いた指導を行う療法師の育成およびビワ療法(ビワキュー)の普及活動を行っています。

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ビワ療法(ビワキュー)って?

ビワには有効成分が非常に多く含まれており、古くから健康を維持する方法として利用されてきました。 現在でもその効能を生かして様々な療法が開発され、多くの人々を健康へと導いています。

知られざるビワのパワー

ビワにはどんな効能があるの?
ビワの木
▲有効成分が多く含まれているビワ
ビワは実を食べて喉の渇きを癒すことが一般的ですが、じつは葉や種の中に身体に良い成分が多く含まれていることをご存じでしたか?

 ビワの木はバラ科に属する植物で、ビワの葉には、ぶどう糖・ショ糖・果糖・マルトース・でんぷん・デキストリン・酒石酸・クエン酸・リンゴ酸・アミグダリン・タンニン酸などの有機酸や、去痰作用のあるサポニンも含まれていると記されているものもあります。

特に注目すべき成分は「アミグダリン」つまり、ビタミンB17です。このアミグダリンは、体の中で不必要な物だけを選んで破壊するところが特徴です。

 このアミグダリンが含まれるのがビワの葉で、特に種には多量に含まれていて、身体をよい状態に整える働きがあります。その他に、私たちに必要なビタミンやミネラルも豊富に含まれています。

ビワにはたくさんの栄養がふくまれていて、体の中の不必要なものだけをこわしてくれる健康によい果物なんじゃ
ビワはおいしいだけじゃなくて健康にもいい果物なのね♪
 

ビワ療法(ビワキュー)の歴史

ビワ療法はいつから始まったの?
ビワ療法の伝来
ビワ葉療法
ビワの葉を使った療法は、今から1500年ほど前に中国の僧医によって日本に伝えられました。

 当時、病に苦しむ人々の為に光明皇后が天平二年(730年)に「施薬院」(現在の病院の原型)を創設され、救済のためにビワ葉療法が用いられました。

また、施薬院でのビワ療法と前後して全国のお寺にもビワ療法が広まり、僧侶が寺の境内にビワの木を植えて村人にビワ葉療法を行い、その効果に絶大な信頼がよせられました。

この時代のビワ葉療法は、ビワの葉を患部に当てるという方法でした。この方法を広く知らしめたのが静岡県の禅寺「金地院」で行われた「金地院療法」です。これはビワの葉に経文を書いて火にあぶり、それを皮膚にのせるというものでした。
その後、ビワの葉をあてた上からもぐさをするという方法が生まれ、これが後に「ビワ葉温圧療法」として広まっていったのです。


ビワ療法の歴史

ビワ療法(ビワキュー)の歴史


ビワ療法は今から1500年も昔に中国から伝わったのじゃよ。
えっー!ビワ療法にはそんな古い歴史と伝統があるんだ!
 

現在のビワ療法

今ではどんなビワ療法が行われてるの?

最も一般的なのが、ビワキューを用いた療法です。本来はビワ葉を肌に置き、その葉の上にもぐさの熱源を用いた方法でしたが、ビワ葉の上にもぐさを置いて施術をすることは技術が必要なだけでなく、火傷や火災の危険があります。いくら効果的でも単独で行うには困難な技法だったのです。

そこで、ビワキューの機器を開発し、棒状モグサやビワ葉エキス(ビワ葉自体を入手したり保存が困難であるため、ビワ葉をエキスにしてより使いやすくした)を用いて、簡単にできるようにしたのがビワ療法です。


さらに、ビワキュー器具を二本同時に使用する「陰陽打ち抜き」を可能にして効果を倍増させて、現在の施術法を確立させました。
近年「ビワキュー」はさらなる研究の結果、煙も出ず臭いもしない電気を使った使いやすい「ビワキュー和」という商品が開発され、アパートやマンション等場所を問わずに行うことが出来るようになったのです。

 ビワキューはビワ葉エキスの作用と温熱の繰り返しと、快癒点を刺激することで、気血水の流れを活性化させることができるのです。
 ビワキュー療法は、ビワの持つ効果ともぐさの熱線の特徴を調和したもので、熱くなく、火傷もなく、忘れられないほど気持ちの良い療法なのです。

【ビワキュー施術例】

ビワキュー施術例
施術前 施術中 施術後

さまざまなビワ療法

その他にも、ビワの効能を生かしたさまざまな療法が開発されました。

金地院療法 火であぶったビワ葉を皮膚に当てる方法です。
ビワ葉焼き/
塩・コンニャク温湿布
ビワ葉の表面を当て、その上から二合ほど温めた焼き塩(コンニャク)を布袋に入れたものを置きます。湿気でビワ葉の成分を引き出し、体内に浸透させる効果があります。
ビワ葉の青汁療法 ビワ葉の青汁は、切り傷や水虫、たむし、おできなどに強い殺菌能力を発揮します。青汁をガーゼに含ませて患部に当てて固定します。
ビワパスタ療法 粉にしたビワの葉をメリケン粉をつなぎにしてもぐさの灰を加えます。膝の水抜きや足のむくみを取る場合には、彼岸花をすって加えた物を足の裏に塗ると一晩で水は抜けます。※皮膚の弱い方は、パッチテストをしてから行います。
ビワ風呂 刻んだビワの葉20,30枚を布袋に入れ風呂に入ります。ビワ風呂は、湿疹などの慢性的な皮膚のお手当てに有効です。
ビワ酒療法 ビワ酒はビワの果実や葉をホワイトリカーでつけこんだ果実酒です。虚弱な人や五臓の弱り、歯ぐき、喉の痛みなどに効果があります。
ビワ葉ローション
「無憂扇」
ヨモギエキス、葉緑素、ビワ種エキス、ビワ葉エキスがブレンドされており、お肌のお手入れに大変役立ちます。
ビワ葉湯・ビワ茶 ビワ葉で入れたビワ葉湯をお茶代わりに飲むだけで、夏負けや暑気あたりなどの予防に昔から愛飲されていました。
ビワ蜜 ビワ葉エキスに甘草、はっか、杏仁、生姜、はち蜜を加えたもので、咳や痰を鎮め、疲労回復、夏ばて、風邪予防に効果があるようです。
ビワの果肉 ビワの果肉は90%が水分ですが、漢方では、口の渇きを癒したり、吐き気を止め、五臓をうるおすとされています。
ビワの種 びわの種はアミグダリンが豊富に含まれており、慢性的な体調不良に有効とされています。
ビワ種加工食品
「天神宝」
人間に必要なビタミン・ミネラル・アミノ酸などの栄養素がバランス良く含まれているビワの種を加工して「天神宝」を誕生させました。
ビワ石鹸・無憂扇 天然の素材の特性を生かして作った製法特許石鹸です。環境破壊防止を主な目的にした無公害天然石鹸です。不必要な添加物は一切使用していません。
ビワ酢療法
「ビワミン」
ぶどうから生まれた天然醸造酢です。おいしく健康を維持していただき、お酢の持つ効果で日頃の疲れにもOK。日ごろの食生活に広く使っていただけます。
ビワ葉温圧療法 生のビワ葉の上にもぐさを置いておキューする方法です。ツボや押して痛いと感じる部分に使用します。ビワ葉やもぐさなど、これらを用いる事でさらに相乗効果を発揮する、効果が高い自然療法といえます。

ビワキューをはじめ、ビワの効能を最大限生かしたいろんなものに開発されているんじゃ
ビワは食べるだけじゃなくて、飲んだり体に当てたりしてしたりいろんな健康に利用されているんだね。
 

ビワ療法に関する書籍

誰でもわかる生涯健康の知恵 枇杷療法Q&A


【監修】島田 修

定価(本体216円[税込])

 

誰でもわかる生涯健康の知恵 枇杷療法Q&A

日本伝承医術のルーツを訪ねて

【発行人】島田 修

定価(本体600円[税別])

 


日本伝承医術

【発行人】島田 修

定価(本体500円[税込])

 

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